介護

Kaigo ga tsurai...

Henji ga nai tadano shirokuma no youda...

ベーシック・インカム

 母シロクマが、「私の唯一の楽しみはシロクマが寝る前にしてくれるお話だけだ。だから毎日何か考えておいてくれ。ううー」と言うので、今日はベーシック・インカムが実施された場合にどういう社会になりそうかという話を母シロクマが寝る前に子(親?)守歌代わりに小一時間してみた。

 どうせ分かるまいという前提の半分ネタだったんだけど、意外なほど食いついてきて、「面白かった」と言っていた。

 のだけど、途中でトピックにあげた今話題の定額給付金の概念の方はよく分かってなかったみたいなので、母シロクマレベルの脳の損傷だと、どれくらいの話題は理解できて、どれくらいが理解できないのか。どういうのが面白くて、どういうのが面白くないのかというのは、まだまだ研究の余地がありそうなのだった(;´Д`)

●普段は寝る前に歴史クイズとかやってます(母シロクマは日本史が好きなので)。

 しかし父シロクマが母シロクマをお風呂に入れてるのを聴いていると、その夫婦愛に涙が出そうになるなー。

 お風呂介助だけは4年間ずっと父シロクマがやってるんだけど、ボロボロになりながら一日の最後の力を振り絞って(半身不随者をお風呂に入れるのは大仕事です)献身的に母シロクマをお風呂に入れてあげ続けてる父シロクマの原動力は、「愛」としか言いようがない。

 やっぱり愛だよ、愛と、マジで思うもんなー。

返事がない。ただのシロクマのようだ。

 kaigo ga tsurai...

“鬱”に対するブログ療法

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 ブロガーがうつの"駆け込み寺” ネットでリアルに助け合い
 (http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0806/02/news048.html)

 まず前提として、ネットもブログもただのツールなので、使い方次第でいい効果も悪い効果も出るということ。

 うまく心の避難所としてそのブログが機能すればいい効果が出るし、ネット上に沢山いる、自分より弱いものを見つけて糾弾することに生き甲斐を見出している連中の標的になっちゃったりして攻撃を受ければ、悪い効果が出る、というか鬱も深刻に悪化してしまうことと思う。

 なので、「ブログ療法」という言葉から、ブログ=新しい魔法のトランキライザー……みたいな認識を持ってしまわないように、まずは注意する必要がある。ブログはツールで、キモは鬱状態の自分を容認してくれる人とのコミュニケーションが取れるという部分。結局は、対「人」の形で人間間のコミュニケーションを使った療法なのだと思う。

 その上で、この人が進めている活動は方向性としては共感できるので紹介しておきます。

 身近なリアルに自分を容認してくれる人がいない場合、ネットでの遠距離コミュニケーションから入って、その次のステップとして実際に会ってコミュニケーションして、結果としてリアルに自分を容認してくれる居場所ができるという流れは基本的にイイと思う。

 これから鬱の原因の一つの潮流になるのは介護生活をきっかけとした介護者の鬱だとシロクマさんは思うのだけど、マジで、経験上介護生活というものは理解を得られないので、なんとか、ネットでもなんでも貪欲に使って理解が得られる場所を作っていくというのはいいと思う。

 実際シロクマさんも親を殺して刑務所に行くか自分が死んだ方が楽だと何回も思ったけれど、実行に移す前に大学時代の友人達の集まり場所であるネット上の掲示板に「助けてくれ」と書き込んだら、後日友人から手紙が届いて救われたという経験がある。

 シロクマさんは実利というか、土台というか、生々しく言えば「お金」の問題がこれから介護生活者を直撃すると予測していて、そっちの方のサポートとして、在宅でできるお仕事の創出、自力による収入ポートフォリオ構築の勧め、その方法の教授といった活動に現在時間を割いている感じだけど、そういう生々しい部分をやってるシロクマさんと、こういう心の方のサポートをやってるこの人と、見ている方向は同じな気がしたので、やはり方向性としては頑張って欲しいと思う。

つらい

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疲弊するシロクマ  介護のつらい所は、どんなに頑張っても明確なリターンが無い点。仕事がつらいという愚痴はそこかしこに溢れていても、仕事だったらつらいと言いつつもやりきれば対価として給料を貰えるわけだし、うまい具合にやってのければ組織の中なら周囲から認められるといった充足感のリターンがある。

 が、介護にはそれがない。やればやるほど(在宅の仕事に回す時間が減って)収入は減るし、やればやるほど周囲からの目は冷たくなる。

 「で、何で就職しないの?」

 という身内の言葉が一番きつい。あれこれ説明しても、どうしても「在宅介護と一般就職は両立不可能」という真実には目を向けて貰えないらしく、とにかくダメな無職無能力者としてカテゴライズしたくてしょうがないという視線を一心に投げかけてくる。

 少し遠縁の身内から言われるのならまだしも、父シロクマから「もっと外に出ろ」と言われるのもつらい。最初にこの言葉を聞いた時は正直驚いた。食事もトイレも一人ではできず、てんかん発作のために常に誰かついているように医師から言われてる母シロクマを放っておいてシロクマさんが外に出られるわけはないのだけれど、どうも父シロクマは本気で言ってるらしかったのが怖かった。

 後であまりに(父シロクマが)疲れていたため、どうも上述の身内の人と同じで、「母シロクマを介護しながらシロクマさんが外に出ることはできない」という部分の真実をねつ造の記憶で歪曲して、なんとかシロクマさんにあたることで自己を保とうとしているのだと気付いたのだけれど、初めて聞いた時はついまっとうな正論として、「その間母シロクマのことは誰が見てるんだ?」と言い返してしまった。結果、父シロクマは根拠もなく「なんとでもなるだろ」と激昂し、その場にいて負荷に耐えられなくなった母シロクマはてんかんの発作を起こした。

 父シロクマの脳内にはまだどこかに健常な母シロクマにエリートコースを突き進んで外で快活に働いてるシロクマさん……という叶わなかった幸せな老後があるらしく、疲れて、かつアルコールが入るとそんな記憶が甦ってきて、現在の現実の方をねじまげて否定したくなるのだ。ゆえに、現在のあり得た未来とは違ってしまった母シロクマやシロクマさんを責め立てる。

 母シロクマは全て自分がこうなってしまったせいで父シロクマもシロクマさんも苦労してるのだという想いがあるため、その事実にスポットがあたるとてんかんの発作を起こす。ゆえに、最初に父シロクマが血迷ったことを言い出してシロクマさんが普通に返答してしまって母シロクマが発作を起こして以来、父シロクマも反省してそういった妄言はタブーになった。

 ……のだけれど、喉元過ぎれば熱さを忘れるというか、ここ数日また妄言で母シロクマやシロクマさんを責めだして、結果、火曜日のデイの日に母シロクマはてんかんの発作を起こした。母シロクマはもちろん、週一回7時間だけ介護から解放される時間がダメダメになってしまったシロクマさんも大ダメージだ。だけど父シロクマだけを責めることはできない。とにかく、父シロクマは仕事と家事と介護で疲れ切っているのだ。妄言で誰かを責め立てて、現実逃避したくなる気持ちも分かる。シロクマさんが父シロクマがやってる分の家事も介護も全てやりつつ、自分の在宅ワークの質も落とさないパーフェクトシロクマだったら父シロクマの負担も少なくなってなんとかなるのかもしれないのだけれど、残念ながら現在のシロクマさんにはそれほどの力は無い。

 最新の政府の決定でも、リハビリが必要な患者でも病院にとどまれるのは180日までで、その後は介護保険でカバーという方針を打ち出している。つまり、シロクマさん家の母シロクマのように半身不随で失語になっても、病院には半年しかいられず、あとはおのずと在宅介護生活が待ってるというわけだ。なかなか、今、この文書を読んでるあなたにとっても人ごとでは無い。何故か身近な回りでも、国家レベルでも、「在宅介護生活と一般就職労働は両立できない」という真実をうやむやにしたまま話が回ってるのだけれど、もし、シロクマさんのようにある日唐突に当事者になったら、あなたは自分と大事な人を守れるだけのスキルがありますか?

 とにかくお金がいる。シロクマさんがもう少し稼げれば、旅費と報酬を出して遠方の姉シロクマに数日来て貰ったりして、妄言を語り出すまでへとへとになってる父シロクマを少し休ませてあげたりもできるのだ。

 そう思って、どんなに身内や父シロクマから「どうして外で働かないんだ?」という妄言を投げかけられても、「じゃあ、その間母シロクマは……」という喉まででかかった言葉を飲み込んで(これを聞くと母シロクマは発作を起こしちゃうから)、なんとか皆が寝静まるのを待ってシロクマさんはお金を稼ぐためにパソコンに向かって働いてる。

 何かがとてもつらいと思うから、こういった現状は社会的なレベルで変えなきゃいけないと思ってる。それが、日頃個人主義なシロクマさんが密かに胸に秘めている、社会的なレベルでの目的だ。

 なんか暗いムードの話で申し訳ない。だけどシロクマさんも二週間に一回くらいはパソコンの前で頭抱えてうずくまっているのでした。

お疲れ気味のシロクマさん

疲弊するシロクマ  ここ10日あまり母シロクマが不調を訴え続けていて、介護する側のシロクマさん結構疲れ中。先週もデイを休み、その後もシロクマさんに(外に)行かないでくれーと言うのでシロクマさんの引きこもり指数上昇中。ガッテム。2、3時間でいいんで自由に外に出たいぜ。

 明日のデイに行ってくれるかどうかが山場。二週間連続休み無しで引きこもり介護となると、さすがにシロクマさんもツラくなってくるぜ。

 まあ、寝かせた後に『SEED DESTINY』のスペシャルエディション見たりして息抜きもしてたけどね。

あなたが大好きって♪誰かが思ってる♪

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 数週間懸念だった眼科(目薬もらいに行っただけだけど)も朝一番に滞りなくクリアし、その後そこそこに仕事して稼ぎ、残りは新聞にネットにメルマガに参考書にと広義の読書/勉強につとめ、ああ、久々に休日を有効活用してるなぁとしみじみと幸せを噛みしめるシロクマさん。

 ところが午後3時頃に母シロクマがリハビリ先で発作を起こしたので、もう落ち着いたから大丈夫だけど、一応誰か来て欲しいとのTELが入り、いそいそと病院に赴くシロクマさん。デイに行って貰う日はシロクマさんの休日とたかをくくっていたけれど、そう簡単なものでもないのだ。中々、一日丸々無難で充実した日というのは、ここ最近迎えたことがない。

 落ち着かせるための注射を打って貰って、今は点滴を打って貰ってる病室内の母シロクマの姿とご対面だが、思ったほど弱ってはいないみたいなのでとりあえずは安心だ。今は、時折こういうこともあるけれど、しばらく落ち着ければちゃんと目を覚ましてくれると分かってるからいいんだ。シロクマさんの人生が変わった2年前のあの時は、1/3は覚悟して、1/3はずっと意識が戻らない、1/3は一生寝たきり、車いす生活まで回復したら奇跡と言われた中で、それでも毎日病室に通って母シロクマに話しかけ続けた。

 すでに奇跡は起こして貰ったのだ。だからシロクマさん多少のことで神さまを呪ったりしないし、めげたりしない。環境のせいにもしないし、自分で決めたことだからうだうだマイナスオーラをまき散らしたりもしない。

 ちょっとだけ、2年前以前の自分や、知らないだけの安全圏にいた学生時代の自分とか、そのままあり得たかもしれない自分のような気がして切なくはなるけどね。

 シロクマさん、母シロクマ、父シロクマと今日は疲れ果てたので、一家揃ってもう寝ます。明日は世界中のシロクマが、というか世界中の動物が幸せでありますように。マル。

『るろうに剣心 完全版』1巻/あるいは綺麗事が真実になるように

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 和月伸宏氏の『るろうに剣心』はシロクマさんの青春時代のバイブル的な漫画なのだけど、本日新古書店でさっそく売りに出されてた完全版の1巻をパラりと立ち読みする機会にめぐまれた。

 第1話をはじめカラーページが完全再現されてるだけでファンとしてはクラクラものの一品なんだけど、改めて読んでも第1話は痺れる。

 「いいじゃない 誰にだって語りたくない過去の一つや二つあっておかしくないわ あなただってそうでしょ?だから流浪人してるんじゃないの?」(神谷薫)

 の薫の台詞と、クライマックスの剣心の、

 「剣は凶器 剣術は殺人術 どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実 薫殿の言ってる事は一度も己の手を汚した事がない者が言う 甘っちょろい戯れ言でござるよ」

 「けれども拙者はそんな真実よりも 薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ 願わくば これからの世はその戯れ言が真実になってもらいたいでござるな」(緋村剣心)


 とで、剣心→薫方向での心情と、薫→剣心方向での心情が実に上手く描かれているのだ。最終的には二人は夫婦になるエンドなのだけど、第1話にして、お互いの言葉に何かしらお互いに救われていたという、最終話の風景を予感させるような仕込みが素地として描かれていたことになる。シロクマさんは薫よりも恵さんの方が好きだが、ここは、恵さんが最後に引いたように、剣心の伴侶としては薫を推さねばならない所だ。

 それにしても第1話の剣心の台詞は良い。この第1話はシロクマさんが子供だった頃タイムリーにジャンプで掲載された時、本当10回くらい読んだ。

 今なら、シロクマさんはこんな言葉に思いを馳せる。

 「『明るく楽しい介護』なんて、そんなものは実際に苦渋を飲み込みながら頭を抱えて介護をやったことのない者が言う甘っちょろい戯れ言でござるよ」

 と。

 だけどシロクマさんは剣心イズムに影響を受けて育ったシロクマなので、やっぱりその後にこう続けるだろう。

 「けれどもシロクマさんはそんな真実よりも 薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ 願わくば これからの世はその戯れ言が真実になってもらいたいでござるな」

 と。

 第1話にして、綺麗事、甘っちょろい戯れ言、と、後に剣心自身がくらうことになるカウンターの思想を剣心自身が口にしてるのが切ない。

 それでも逆刃刀に託して綺麗事と甘っちょろい戯れ言を貫き続ける剣心にやはり心打たれるものなので、僕もこの先カウンターとなる斉藤が出てこようが志々雄が出てこようが、前向きに頑張ってみようと思う。

 「……君の心の弱々しい迷いと裏腹に 君の手は強く握りしめて離さない………大事なものを失って…身も心も疲れ果て…けれどそれでも決して捨てることが出来ない想いがあるならば 誰が何と言おうとそれこそが君だけの唯一の真実――真実の――…」(第二百二十四幕『真実』)

るろうに剣心 1 完全版―明治剣客浪漫譚 (1)

久々の休息日

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 毎週火曜日の9時〜16時は母シロクマがデイサービスに行くので、シロクマさんの唯一の休息時間。

 ヘルパーさんに見てもらってる時間とか、父シロクマに見てもらってる時間とか、ある程度自由になる時間はあるんだけど、やっぱり常に気をくばり続けなきゃならない大変さを知ってるだけに、誰か他の人に見てもらってるとその人の大変さに思いを馳せてしまって素直にリフレッシュできない。

 よって、ちゃんとお金を払ってまとまった時間プロに見て貰えるデイサービスの時間は本当に貴重なシロクマさんがリフレッシュできる時間なのだ。

 ところが先週は主にメンタリティーからくる不調から母シロクマがデイサービスにいかなかったため、週一の休息日をつぶして食事を作って介護してと大忙し。メンタリティーも弱ってるので常にマイナスオーラを纏った言葉を浴びながら何とか励まし続けなきゃならないおまけ付きで大変だった。

 週一の休みが無くなるだけでこんなにこたえるとはシロクマさんも思っておらず、本当今週いっぱいはシロクマさんも介護疲れでイッパイイッパイで毎日頭を抱えてうずくまっていた。メンタリティーが弱ってる母シロクマに不満を言うわけにもいかず、仕事と介護でへろへろの父シロクマに不満を言うわけにもいかず、一人で頭を抱えるしかないのがつらい所だ。

 されど本日はまだメンタルに弱々しさを残しつつも、何とか自分の意志で行くというまで母シロクマが持ち直してくれたので、シロクマさんとしては非常に助かった。二週間ぶりのリラックス。母シロクマを送り出してから部屋で横になり、「自由……」とつぶやいたシロクマさんの充足感にどうか祝福を贈って欲しい。

 調子にのって昨日の夜立ち上げたブログを整備して(父シロクマと母シロクマが眠りについてからの3時間弱もシロクマさんの貴重な時間だ。大抵仕事してるけど)、ためてあるアニメを見て、もう少しで読み終わるビジネス書を読んで、自転車で外に出て仕入れをしてきて、そしていつもより少し余裕を持って作れる夕食の食材を買いだして帰ってこよう。この幸せにどうかダンスを踊って欲しい。

 うん、実に幸せだ。
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