去年の夏、初めて一般参加者として夏コミに参加した時は、こっそり「message」と「夜を越えて」を購入させて頂いたのだけど、恐れ多くて声がかけられなかった。

 後日、mixi日記でそのことを書いたら、「なーんだ、声をかけてくれれば良かったのに」と気さくなコメントを返して下さった。

 なので、冬コミの時は自分が初のサークル参加をしていた事もあり、開始時間前に挨拶に伺った。ヒジョーに気さくに対応して下さり、恐れ多くもdaiさんとの合作の「On Your Mark」を僕のひぐらし同人誌と交換して下さったりもした。

 足あとから辿って、珍しく是が非でもこの方とはお近づきになりたいと思って、マイミク申請のメッセージを送ったのが最初。積み重ねた僕のコピーライティング力のありったけを込めたメッセージだったと言って良かったと思う。マーケティングが得意ですと書いたら、「マーケティングも創作の一部ですよ」とお返事が返ってきてマイミクになってお近づきになった。

 いきなり失礼だったかなーとさすがに思ったけれど、意外と邪険にされずに、僕が「今日は朝四時まで仕事です」とか日記に書いてると、「うひゃー、凄いっスね」とか深夜にコメントをくれたりした。

 同人創作に関する質問にも、ひじょーに丁寧に答えてくれた。

 なんていうか、同人とか、そういう世界における、僕の目標であり、憧れであった。

 僕はライフワークとして創作活動をやっているけど、世間的に有名になりたいといった類の願望は実はまったくない。

 が、いつか彼の人の企画で僕の小説に主題歌をつけて頂けたら……と夢想したことはある。

 だから、世間的な成功とかはどうでもいいから、せめて彼の人に企画を依頼できるくらいには、僕も大きい人にならなきゃな、と、そう思った。何々賞を取るとかよりも、彼の人に企画を依頼できるだけのステージへ、それが僕の同人活動の目標だった。

 まあ、今も全然そのステージには立てていなくて、そうしているうちにもドンドン高いステージに行ってしまう彼の人を羨望しつつも、もっと高いステージから彼の人が見せてくれるであろう風景に心からワクワクしていた。

 僕の印象なんてあんまりなかっただろうけど、何気ない出会い、交えた数瞬の会話が、長くその先の時間を照らすことがあります。

 Rioさん、本当にありがとう。