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 ブロガーがうつの"駆け込み寺” ネットでリアルに助け合い
 (http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0806/02/news048.html)

 まず前提として、ネットもブログもただのツールなので、使い方次第でいい効果も悪い効果も出るということ。

 うまく心の避難所としてそのブログが機能すればいい効果が出るし、ネット上に沢山いる、自分より弱いものを見つけて糾弾することに生き甲斐を見出している連中の標的になっちゃったりして攻撃を受ければ、悪い効果が出る、というか鬱も深刻に悪化してしまうことと思う。

 なので、「ブログ療法」という言葉から、ブログ=新しい魔法のトランキライザー……みたいな認識を持ってしまわないように、まずは注意する必要がある。ブログはツールで、キモは鬱状態の自分を容認してくれる人とのコミュニケーションが取れるという部分。結局は、対「人」の形で人間間のコミュニケーションを使った療法なのだと思う。

 その上で、この人が進めている活動は方向性としては共感できるので紹介しておきます。

 身近なリアルに自分を容認してくれる人がいない場合、ネットでの遠距離コミュニケーションから入って、その次のステップとして実際に会ってコミュニケーションして、結果としてリアルに自分を容認してくれる居場所ができるという流れは基本的にイイと思う。

 これから鬱の原因の一つの潮流になるのは介護生活をきっかけとした介護者の鬱だとシロクマさんは思うのだけど、マジで、経験上介護生活というものは理解を得られないので、なんとか、ネットでもなんでも貪欲に使って理解が得られる場所を作っていくというのはいいと思う。

 実際シロクマさんも親を殺して刑務所に行くか自分が死んだ方が楽だと何回も思ったけれど、実行に移す前に大学時代の友人達の集まり場所であるネット上の掲示板に「助けてくれ」と書き込んだら、後日友人から手紙が届いて救われたという経験がある。

 シロクマさんは実利というか、土台というか、生々しく言えば「お金」の問題がこれから介護生活者を直撃すると予測していて、そっちの方のサポートとして、在宅でできるお仕事の創出、自力による収入ポートフォリオ構築の勧め、その方法の教授といった活動に現在時間を割いている感じだけど、そういう生々しい部分をやってるシロクマさんと、こういう心の方のサポートをやってるこの人と、見ている方向は同じな気がしたので、やはり方向性としては頑張って欲しいと思う。