やばい、今週のプリキュアは胸にキタ。最初見たときそうでもなかったんだけど、あとで思い出してたらジワジワとキタ。

 私はこの町が大好き。家族が大好き。舞も大好き。だから皆と一緒にずっとここにいる。

 あるいは夢追い人として旅立っていけるチャンスが訪れて、だけど……というシチェーションのクライマックスで咲が言うのですよ。

 シロクマさんなんぞ、中学生、高校生の時はとにかく自分は何者かのような気がして、家を出たい、町を出たいと思っていて、実際大学は夢追いの形で関東の大学へと出てきちゃったわけだけど、今思うとその頃は自分のことしか考えておらず、生まれた町で十全に与えられてた貴重なものの存在にはまだ気付いてなかったですよ。この年になって本気で上の台詞を語ってる咲ちゃんに胸が打たれる。

 「夢」、「願い」を追うために対価として失わなければならないものの存在もしっかりと描いていて、それでも追うんだという覚悟を描いてる『ONE PIECE』とか『ツバサ』とはまったく逆の着地なんだけど、今回はプリキュアの方が胸にきた。

 今年は『涼宮ハルヒの憂鬱』といい、こう、今すでにそこにある何かに気付いたときに、あるいは夢追いと等価か、それ以上に大切なものを得ることができる……っていう話が豊作でじんわりと感動できました。ハルヒも(『消失』まで入ってくるともう1レベル深いテーマになっちゃうけど)、ハルヒの願望の具現化である新世界なんか作らなくても、すでにそこにあったキョンの「ハルヒはオレにとっては特別なんだ」という気持ちに気付いた時、今まで色褪せて見えていた日常がそうそうつまらないものじゃなく、価値あるものだったのかもしれないって気付く話だよね。

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 それはそうと、ミクシィ始めてみました。内輪で細々とやってる予定ですが、シロクマさんの中の人のありのままのあれこれに興味ある人は、ニックネーム検索で「寂しいシロクマ」で検索すると出てきますんでどうぞ。内輪話なんであんまり宣伝しません。この文章もしばらくしたら消すかもしれません。ハンドルネームの如く、「寂しい」感じを上手く出して行けたらと思っております。